「玉音を理解せし者前に出よ/渡邊白泉」の句を見てふっと「3番線快速電車が通過します理解できない人は下がって/中澤系」を思い出す。理解はいつも境界に近い。理解しました、とひとが唱えるとき、それは、境界しました、あなたがたと別れました、にも近い。理解のこわしかたを短い詩がやっている。