☆西原天気さん句集『けむり』。
「ハンカチを干していろんなさやうなら」。さようならはさようならでしかないんだけれど、ハンカチが風で仰がれるくらいにはいろんなふうにこの世界でひとが手をふっている。上田信治さんが俳句とは「待ち合わせのようなもの」と言っていた。会ってふっと別れると世界。