ロルバケル『幸福なラザロ』。糸井重里さんが、どせいさんはドストエフスキーの無垢なものから来ている、と話していてとても納得したが、この映画でもどせいさん的なひとが現れ、聖なる神秘と無惨が起こる。MOTHERの世界にも近い。世界は無垢で残酷で豊かで貧しい。でも善はある。あるが、こわれる。