ラース・フォン・トリアー『ハウス・ジャック・ビルト』。トリアーの映画はいつも、ひとのこころとからだは実はかすで、その、かす、から映画を始めよう、と言っているように思う。だから、酷い。そのひどさをめにし、映画を観終え、ふだんの生活でまたひとと共に生きていくことがトリアー映画経験になる。