どせいさんが「イノセント」の象徴だってことは言ったことなんだけど、さらにね背景があるんだよ。あれはドストエフスキーなんだよ。ドストエフスキーの『白痴』っていう小説のムイシュキン公爵なんだ。ぼくはあれを読んで「ムイシュキン公爵って、ほんっとにいい人だな!」って思ったんだよ。

      糸井重里