ラジウ・ジョセフ『タージマハルの衛兵』。残酷な現実の中で持ち運び式抜け穴について二人で青空の下のような会話を続ける。穴を袋に入れて持ち運ぶんだ。オッケー、と。〈こんな世界でもふつうの会話がやってくる〉が、二人芝居の永遠のテーマなのかもしれない。ふつうを持ってやってくるあなた。