またラストの書き机の前での異様な屈伸運動の動作は、塚本晋也の世界にとって、書くこと・語ることは、伝えることではなく、まして表現することでもなく、無意味な棒状の身体をさらけ出し無意味な動作を繰り返し続けることだから、じゃないかと思う。体を通して自分が自分に喰われるような自分の奈落。