チェン・カイコー『さらば、わが愛 覇王別姫』。凄く構図的な映画で、2人の役者が歴史に翻弄され流されてゆく、そののみこまれるしゅんかんを映画の構図が写真のように切り取ってゆく。ひとは個を生きるのではなくて、運命を映画を構図を歴史を生きる。いろんな血も印象的。流れる血の映画でもある。