樫村晴香(現代思想 結婚)@ だが、現実はそうはならずに、幸福も愛も学習の彼方を生き続けている。

時実新子【川柳】@ 自衛隊一人がねむい皆ねむい

川端康成(眠れる美女)@ 「起きないの? 起きないの?」と、江口は娘の肩をつかんでゆすぶり、さらに頭を持ちあげて、「起きないの? 起きないの?」

中澤系(歌集 uta0001.txt)@ 夜の教室 それぞれの生それぞれのペットボトルが机上に並ぶ

又吉直樹(句集 まさかジープで来るとは)@ 駄目な例で名前を挙げられている

千葉繁(ラジオ深夜便 時代を創った声)@ それをわざわざ志そうと思った時点で、そのひとにはもうすでにそれに対してのなにかしらの才能がある。才能がなければひとはそもそもそれを志そうとはしないから。

稀見理都(エロマンガ表現史)@ 「巨乳」という言葉が一般化するのは89年のことである。

阿部完市【俳句】@ 此の夕べ日本犬と螢に会う

堀千晶(読書人2016/9/2)@ サディズムとマゾヒズムを分離したことが、マゾッホ論における概念の発明。同時に、「父系」の「法」の原理と、「母系」の「契約」の原理とを区別すること。つまり、母/父、女/男は相補的なものではない

福田若之(句集 自生地)@ 浴びているうちに春風らしくなる

西田雅子(句集 ペルソナの塔)@ エッセイに小さな風のことを書く