三浦大輔『娼年』。一般的に女の人の欲望は男の人の欲望と、対に、補完されるよう描かれるが、三浦作品では女のひとの欲望が〈あえて〉すれ違うかたちで、でもつながるかたちで、フルスロットルで描かれる。性や欲望ってなんだろ、あなたの、でなく、誰かの。という問いの立て方。いつも誰かの性として