トビー・フーパー『悪魔のいけにえ』。ひとの眼やこころの教科書のような映画。川柳ってホラー映画に似ていて、意味のない場所をとりあえず展開しながらそのなかで必死に意味を求めるひとびとを描く。たぶんホラーのいちばんのこわさは無意味だからで、その無意味の恐怖の教科書がこの映画。いい映画。