ミヒャエル・ハネケ『ハッピーエンド』。顔面を思いっきり蹴られ、顔が破れるシーンをものすっごくできるだけ意図的に「・」のように遠くからまなざすハネケの視線。ハネケの視線はいつも倒錯的でそれこそが暴力なのだがこんな句を思い出す。「・の中に満艦飾の港あり/岩田多佳子」『ステンレスの木』