渡辺篤史の建物探訪はコロンボや古畑任三郎に似ていて、渡辺篤史は相棒もいなく、ずーっと〈ひとり〉であちこちの家を訪ねる。そしてはじめて出会った家とすこしだけ仲良くなって、それをことばに変換したあとで、その家と別れ、また新しい家へと向かう。ひとりのユニットで出会っては別れを繰り返す。