さいきん観た入江悠さんの『ビジランテ』が凄くて、埼玉県の『カラマーゾフの兄弟』という感じの映画だが、性と暴力と都市開発をめぐって〈さす行為(挿す、刺す、指す)〉がひとの意志をこえて巨大なとぐろのようにずっと循環している映画。土と血と乳の映画。