最近無印が好きで、いろんな駅におりるたびにいろんな土地柄の無印に入るのだが、おなじだなって思う。おなじランチョンマット、おなじタモ材ごみ箱、おなじオーガニックコットン天竺掛ふとんカバー。でも私の体調がちがう。あるときはおなかをおさえ、あるときは足を大事そうにする。それがちがう。

今日ごはんやさんで注文をお願いしようとして、注文ボタンというか〈いまいくよボタン〉を押したら、店員のひとが、はいはいきたよーと言って注文をとりにきたので、ちょっと驚いて、二度見する。でもわかんない、私が悪いのかもしれない、そう思う間にも鍋や卵がどんどん運ばれてくる、ひかる米も。

こないだ、わおわおが、わおわおが、と言うので話をよくきいてみると、WOWOW(ワウワウ)の事を話しているのだったが、しかしこの表記で「ワウワウ」と読ませる方が困難な課題だったのではないか。わたしはこのときすごくやさしかったきがする。ずっとうなずいてきいてて。ふだんからくらいんだけど。

きょう眼鏡屋さんで眼鏡を買う時に視力を測ったのだが、ここにあごをつけ中を覗いてみてくださいという。あごとおでこをつけ覗くと、広い青空がどこまでも広がっている。その広さの下に一本の道があり、一台の車が走っている。車はどんどん離れてゆく。見えますか?ときかれて、見えました、と私は言う

車が走り抜けた後ふいに小さな「に」が現れ、私は「に!」と言った。はいはい「に」ね、と言うので私は驚いて店員のひとを見るが、でも眼がぼやけて眼が仕事をせず、店員のいない方向を驚いて見て、見た気になっている。その無駄な行動の合間にも、測定機の中ではおびただしい「に」が上昇し続けている