チェルフィッチュ『三月の5日間』はライブハウスで出会った男女がイラク戦争開戦時渋谷のラブホでずっとセックスしているという物語内容だったと思うが、チェルフィッチュの劇はだらだらした「話」の中でストーリーが展開する。話者は眼鏡をかけそれっぽくないかっこうだったんだなとちょっと興味深い

チェルフィッチュの劇をはじめてみたとき衝撃的だったのは、だらだらしてはじまり、だらだらして終わることで、そのだらだらのなかですべてが終わることだった。実はだらだらとは語法だったのだということが劇のなかではっきりと示されていた。からだもことばもすべてだらだらのドラマツルギーだった