あなたのすきな目薬を久々に買ったよ、私がきらいだったあなたの眼はげんき、と手紙には書いてあったのに、もうその手紙もどこにいったかも、わからない。みえない。「鯨は眼がしみてその理由を知らず/田島健一」。私をおいて眼はどんどん傷ついていく。「鮫の眼は個室のくらさ樹のホテル/田島健一」