さいきんふと思ったのだが、個性的なひとというのは、変人とか変わったひとのことを指すのでは、ない。
個性的である、ということは、おそらく、その《場》における文脈をキャッチして、文脈を理解したうえで、その文脈をずらせるひとのこと、文脈に対してステキな違和を放つひとのことである、たぶん。
そして、だからこそ、ひとは、個性的なひとを、とつぜん、すきになったりも、するのだ。
なんにもない風景が、とつぜんそのひとのてによってかきかえられるから。
なんの小道具も魔法もなしに。
ただそのひとがめのまえにあらわれただけだったのに。
あなたの文脈はかきかえられたのだ。いつもとかわらない、なんにもない、あるいちにちに。