ほんとうに大切にしている記憶や思い出や過去は、むしろ、書かない方が、いいのではないかと思うことも、ある。
話す=離すことはいいことだと思う。
けれども書く=掻くことは、傷をつけながらごりごり残していく作業なのだから、決意のもとに後悔せぬようなやらなければならない。
掻くのだから、残ってしまうのだ。
後悔しても、遅い。