【2013年上半期ベスト本5(歌うひとたち篇)】
斉藤斎藤『渡辺のわたし』
柳谷あゆみ『ダマスカスへ行く 前・後・途中』
松岡瑞枝『光の缶詰』
佐藤みさ子『呼びにゆく』
『セレクション柳人 樋口由紀子集』

短歌の歌集2冊と川柳の句集3冊にしてみました。
女性が多くなったんですが、五人ともジェンダー規範に自己言及的でありながらもジェンダー規範をかいくぐる《やわらかい》それでいて《たくましい》表現者のひとたちだとおもいます。
ともかく読んでびっくりしてあわててひとに伝えたくなった言語表現というのを今回わたしなりに基準にしてみました。
池田澄子さんの俳句集や、笹井宏之さんの短歌集、なかはられいこさん、雪舟えまさんの『たんぽるぽる』、穂村弘さんの『ラインマーカーズ』、岡井隆さん、西原天気さん、広瀬ちえみさん、石部明さん、小池正博さん、大西泰世さん、セレクション柳人シリーズ、御中虫さんなどあげたいものはたくさんありました。

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【2013年上半期ベストマンガ10(眩むマンガ篇)】
近藤聡乃『はこにわ虫』
パコ・ロカ『皺』
マルジャン・サトラピ『ペルセポリス』
近藤よう子『見晴らしガ丘にて完全版』
佐々木充彦『インターウォール』
山田花子『花咲ける孤独』
蛭子能収『俺は大丈夫』
鮪オーケストラ『少々生臭いお話』
松井雪子『絶望ハンバーグ工場』
花くまゆうさく『ダメ人間グランプリ』

ちょっとかなりクセのある感じで偏ってるんですが、基本的になんか面白いんだけど感想どうやって書けばいいのみたいのを判断基準にしてみました。さよならポニーテールさんや本秀康さん、ふみふみこさんや西村ツチカさん、ほしよりこさんなどもいれたかった。

個人的には蛭子さんが凄くおすすめです。たぶん、ベケットやカフカをマンガ化すると蛭子さんになるような気がするんですよね。人間をいったん形骸化させたうえで、そこからそれでもわきあがってくるどろどろした人間外の表象の力を人間を通してさぐるこころみ。

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【2013年上半期ベスト本5(悩めるひとたち篇)】

ふつうの本でおすすめしたいのが、
ポル・ドロワの『暮らしの哲学 気楽にできる101の方法』
バイヤール『読んでいない本について堂々と語る方法』
ファディマン『本の愉しみ、書棚の悩み』
ド・ボトン『プルーストによる人生改善法』
ビラ=マタス『バートルビーと仲間たち』
の5冊です。
あとはたくさんあるはずなんですが、
星とか冷蔵庫とかみてたら、わすれちゃった。