【し】シンデレラ

城の舞踏会に参加したものの真夜中の十二時をすぎると、メガネスーパーに帰らなければならなかったため、とつぜん王子をおいて走りはじめたが、メガネをその場に置き忘れてしまった。
うちにかえり、メガネメガネ、という横山やすしのギャグをかましたものの、メガネはどこにもみつからなかった。
後日、パリミキから王子の使者がやってきて、このガラスのメガネに度があうひとをさがしているのだが、とシンデレラにはなしかけた。
シンデレラはそのメガネをかけて、ひだり、うえ、した、ひだり、わかりません、ひだり、うえ、といった。使者が、おお!と声をあげた。視力は、2.0です。
すえながく、しあわせに、くらした。