斉藤斎藤『渡辺のわたし』~斉藤としては斉藤とする~短歌の魅力とは、ひとことでいえば、逆説的だが、《起爆する永遠》にあるのではないかとおもうことがある。日常を徹すると非日常の星座がえがけます、ということを教えてくれる斉藤斎藤。そっけないこの《わたし》という奥深い主体。