ときどき、
おもいっきり、やにさがりたいなあ
と、おもう。
薄墨色の空なんかみたときは
さあ、きょうはやにさがるかね、
などと、ひとり、おもう。
あなたに、やにさがるときも、
あるだろう。
いや、それは、あったかも
しれない。
過去形のやにさがったを
かかえて、生きていかなければ
ならないときも、あるだろう。
わたしは、やにさがるだろう、いつか。
いつかは、しあわせではないが、もういい。