とにかく本棚になんでもかんでもつっこむくせがあるので
本棚に初恋のひとがいても
じぶんのうすい脱け殻があっても
父がいても
ぼたもちのような手がいくつかむぞうさにどさどさつっこまれていたとしても
不思議ではないと思っている。
だからときどき本棚を覗く。
おれがおれをあちらからみている。のがおれにはわかる。
おれはちょっと会釈する。はろう、とか。はい、とか。