さいきん、スタバで友人とトリートメントの話をしていた。人生は修復なんだ、とわたしはハニーチュロスをふたつに折って、言った。
洗い流さないトリートメントがあるのは知っているが、こびりつくトリートメントっていうのはまだないよな、とわたしは言った。
まあ、こびりつかれてもねえ、と友人がいう。
じゃあ、取り返しのつかないトリートメントっていうのはどうかな。塗布したあとに、しまったあ!と思う。
まあ、風呂であんまり慌てたくないよね。
そうなの? じゃあ、しらじらしいトリートメントっていうのはどう? すごくさっぱり感がある。なんか疎外感さえ、ある。
それから、洗い流したくもなくはないけれどよくよく考えてみたら洗い流されるべきであった洗い流されたしトリートメントとかね。そういってわたしはチュロスを口にほうりこんだ。かみしめる。おいしい。しあわせだ。それはまるでお花畑にいるよう。