これは
ディズニーランド全体にいえるんだけども、
どんな道路でも
メインストリートから奥の方にいくに連れて
やや狭く、入り口の方はやや広く作ってあります。
それだけで、道がとても長く感じる。
東京ディズニーランドは
「ワールドバザール」っていう入ってすぐに屋根のあるところを抜けたら、
「シンデレラ城」というのが前にバーンと見えます。
それを真横から見るとどうなってるのかというと、
「ワールドバザール」と「シンデレラ城」との間の地面が、
ガバッとえぐれてるんですよ。
これ、なんのためにやってるのかというと、
目の前の地面がまっすぐのときよりも、
えぐれた地面の方が遠く見えるんですよ。
本当は「ワールドバザール」出たところから「シンデレラ城」まで
200メートルちょっとしか離れてないんですよ。
300歩あるいちゃうと着いちゃうくらい近いんですけども、
その地面のために、心理的にほぼその3倍くらいの感覚があります。
人間、暖かい色は飛び出て見えて、寒い色は奥まって見える。
ワールドバザールの近くには派手な暖色のでっかいパラソルがおいてあって、
それを自分のまわりにおいてシンデレラ城の青とか白をみると、
すごい遠近感がうまれる。
岡田斗司夫『東大オタキングゼミ』