近代までの


西洋絵画美術においては


「絵は英文と同じく左から右へと


視線を移動させるように


見るものである」


との意識が一般的であり、


たとえば流れるにしたがって


「高揚感」「上昇」「幸福への動き」などといった


ポジティブな印象が発生するよう、


画面構成を


右上がりにするのが常であった。




これに対し


ムンク『叫び』などでは逆に、


左から右へ下がる


ラインの画面構成により


見る者が強い不安感を感じるよう


工夫されている。





   岡田斗司夫『東大オタク学講座』