ウィトゲンシュタインは、

哲学の問題から

床の掃除にいたるまで

徹底的であろうとした。

完全主義を

対人関係に求めれば、

幸福は逃げていく。

人を傷つけ、

自分も傷ついた。


ペシミストで、

落ち込むのは

日常茶飯。


ラッセルに天才を

認められるまでは、

毎日のように

自殺を考えた。


  丘沢静也「ウィトゲンシュタイン家」