巽孝之『日本SFの思想』(放送大学)1920年代にはじまったSFというジャンルは、30、40、50年代までは外の宇宙を問題としていたが、60年代のニューウェーブ運動をへて、人間内部の精神世界(内宇宙)をも目指すようになった。70年代になるとジェンダー・セクシュアリティの問題、80年代以後は、サイバースペース(電脳空間)という宇宙。ソラリスなんかがインナースペースですよね。で、エイリアンは、そのまま、フェミニズム運動の歴史を表象しています。