同じ屋根の下で彼氏を作る

私はニューヨークにあるコロンビア大学に留学していました。
最初の２年は大学のキャンパス内にある寮に暮らしていました。
そこで、同じ階にある韓国人の男性の誕生日パーティーが行われていました。

私は斜め前の部屋に住むマリオというイタリア系の学生に誘われて、その誕生日パーティーに行きました。

そこで、彼に初めて会いました。
そして、同じ階に住んでいましたから、顔をあわせる回数が多くて、いつしか、お互いの部屋を行き来するようになりました。
彼は私をふざけて抱きしめるようになって、その距離が日ごとに縮まって行きました。

そうやって、毎日顔を合わせているうちに、彼氏になりました。
決定的だったのは、彼が夏風邪をひいて、高熱を出したときに、夜通しで看病したことでした。

それで彼はメロメロになってしまいました。
本当はマリオが私を好きになっていたのですが、私が好きになったのは、韓国人の彼のほうでした。

異文化で大きくなった彼は私にとっては宇宙人のような感じでした。