前回の続き


前日にブーメランした女性と、突如アポが決まった味の素。



「もしもし?今駅着いたけど」
「私●●の前にいます~」
「じゃあそっちいくから声かけて!」
「ごめんなさい顔よく分かんないです」
「なにw じゃあ服装教えて!」



俺も顔をあまり覚えていないため、相手の服装を頼りに女性を見つける。


待ち合わせ場所にそれっぽい服装の人を発見。


「ごめん待った?突然ありがとうね」
「いえいえ~ なんか緊張しますね^^」



こ、これは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




めちゃくちゃ美人やないですか!!!!




正面からよく見ると、まじで綺麗な方です。


とりあえず居酒屋IN!



相手の情報
・32歳
・彼氏いない

しかしマジで32歳には見えない。
ふつーに27歳くらいで通じるわこれ・・・・・・・・

お互い楽しく会話をしてるんですが、仕事と住んでる場所だけは、何故かはっきりと答えてくれない。
よくわかりませんが、どうやら【今は】都内に住んでるとのこと。


「なんで私に紙渡したの?」
「いや~、この人と仲良くなりたいなって思ったから。酔ってたのもあるけど」
「よくこうゆうことするの?」
「しない。ナンパはたまにするけど」


自分の人生だもん、楽しくなきゃ意味ないじゃん、行動しなきゃ変わんない的な
思ってもないことをペラペラと喋ってました。




1時間近く経過すると、相手は終電をチラチラ気にし始める。

ここで味の素、相手が好きだと言っていた井坂幸太郎の話題を振り、場を盛り上げる。

このトーク、1ミリも面白いこと言ってませんし、そもそも井坂幸太郎2冊くらいしか読んだことありませんww


けど相手の興味のある話題になれば、勝手に会話を進めてくれるもんです。




「あ、やばい終電・・・・・・!!」
「え?大丈夫?ここからならダッシュしたらギリ間に合うけど・・・・・・・・・・・」
「うそ?どうしよう~」
「まだ1時間くらいしか経ってないし、俺はもっと喋ってたい」
「うーん、けどこのあとどうするの?」
「俺の終電まだあるもんで、それ乗ってから考えよ!」
「は?w  意味わかんない」
「俺明日6時起きやもん!」
「最悪そこでカラオケ泊まってw俺 途中で帰って寝るから」
「なんで私も着いてかないといけないの?」
「けどもう帰れないでしょ?このまま一人で過ごすの??」
「うーん・・・・・・・」
「眠くなるまで一緒にいるって言っとるやんか~」



適当に言いくるめて、最寄駅まで一緒に帰る。



最寄駅で激安居酒屋を挟んだ後、味の素パレスにイン。



しかし、固い。ディフェンスが固い。

グダ崩しをしても、理論で解いても、情けに訴えても、
「そーゆーのしないって言ったでしょ。」
の一点張り。



眠い&翌日のことも考えて、とりあえず俺だけ寝ることに。



「マジで明日やばいから俺だけ仮眠とるわ~」
「わかった~。で、なんで紙渡したの?」
「さっき言ったやんかw」
「家連れてこれてラッキーだった?」
「別にw」
「思い通りにいかなくて残念ね~」
「いや、ほんまそれな・・・・・・・」
「あわよくば、的な事思ってたんでしょ?w」
「いや、お、お互い楽しいのが一番だからねww
相手が嫌がってるのに、ね、俺だけ楽しむのはさ、ちっ違うと思うし(震え声)」


「終電無くさせて、家まで連れてくるのに情けないな~
別に私はS●Xするくらい何とも思ってないけど」



「え?」



いきなり電気消される







「いーからシャツ脱いで(*^^*)」










はい、無事成敗されました。

ええ、私はただの冷凍マグロと化してましたよ。
悪いですか?




翌朝、化粧が落ちた彼女の肌からは、どことなく三十路の匂いがしました(^^;)



後日連絡を取ってみると、


・彼女は某北陸住み
・仕事で3日間だけ東京に来てて、友達の家に泊る予定だった(ブーメランしたのは初日、アポは2日目)
・突然連絡先を渡すようなひとが、どんな人か気になった


だったそうです。


たまたま飲みに行った居酒屋で、偶然仕事で東京に来ていた美女に出会い、勇気を出してブーメラン。

まぐれでも、素敵な夜を過ごせる。



やっぱナンパって素敵ですね!!