先日、、朝方4時ぐらいかな。
沢山の女性の喋る声で起こされた。
ものすごいデカさ、うるささ。
中高年のおばさんらの饒舌な喋りで叩きこされたのだ。
起きても、その話声はやまず、しばらくしたらピタっとやんだ。
それで、翌日、思い出したんだ。
あぁ、今日はおひなさまが天国に供養される日だったな。
3月のひな祭り終了とともに、おひなさまを神社に持って行ってもらい、ある程度のお金とともにさようならをした。
あたしに、もう面倒が見られないと思ったからだ。
あたしは子供はいない。
じぶんで終わりになる。
おひなさまは、必ず毎年出さないとその家の娘が嫁に行けなくなる。
行っても不幸になる。
婦人系がひどくなったり、男運が悪くなるのだ。
祖母があたしが生まれたときに買ってくれたものだ。
長い間、毎年出している。
ただ、おひなさまと仲が良かったわけではない。
買ってくれた祖母も性質のキツさで好きになれなかった。
それに加え、おひなさまが飾られている期間はメンタル面で塞ぎこむようになった。
イベントだから楽しむということで出すのではなく、無理やりに、出さないといけないから出すようになったら終わりのときだ。
ごめん。
もう、体力的にもメンタル的にもムリなんだ。
その神社の、人形たちを天に送る日だったのだ。
最初にお雛様が喋ったのは、あたしが3歳ぐらいの頃。
父も母もそれを聞いている。
やはり朝方、近所のおばさんの井戸端会議の騒音で起きた。
このあいだは、きっと、明日でさようならだから逢いにきたんだろ。
もう、終わりにさせてくれ。
娘がいたなら別だけどね。
あたし、自分が生きるだけでもういっぱいなんだ。
あたしが死ぬかわりに、先に逝ってもらったのかもしれん。
そのぶん、生きるから。
ごめん、解ってくれ。
あたしを楽にしてくれ。