ファイナル観戦 | 楽しく考える男子バレー

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男子バレーボールを中心に、思うこと考えることを楽しく書いていきたいです。

月曜からこれを書きかけたのですが、全日本メンバーの発表があったので、そっちに気を取られちゃいました。(笑)
全日本については、後ほど書きたいと思います。


日曜は男子ファイナルを観戦してきました。
11:50からのトークショーに間に合うように行きました。
トークショーは「今シーズンのVリーグを振り返って」のほうが内容があったと思います。
「2015年ワールドカップに向けて」は、まだメンバーも決まっていないので、具体的な話にならず、お笑いになってました。
それを楽しむものだったのかな?


試合は……


公式サイトのファイナル試合結果公式記録 で。


感想は……


41-39までいった第1セットは見ごたえがありました。
両チームミドルの打数が多く、力に差がない印象でした。
その後もJTは最後までいい状態で、交代もほとんどなく、いい内容でした。
サントリーはやはり阿部さんのコンディションがよくなくて、第1セットの終盤以降……なんと表現したらいいか……


疲れましたし、残念だったので、当日はツイッターもネットの記事もテレビ録画もスポーツニュースも見ませんでした。
ですから、見当違いがあるかも知れませんが……


今季のJTはとても充実していたので、優勝に相応しいチームだと思います。
サントリーの誤算は、長すぎた第1セットでしょうか?


以前から故障を抱えていた阿部さんの状態が、第1セット終盤からプレーに影響するくらいになっていたので、勝つことを考えたら第2セットのスタートはセッター交代するべきだったと思いました。
第2セット、阿部さんが出られるかどうかは微妙な感じに見えましたが、第2セット出られればいいということではないので。
サントリーが勝つためには、そこから3セット取らなくてはならないわけです。
ずっと阿部さんで3セット取れる可能性は、冷静に考えれば少ないでしょう。


どこかでセッター代えなければならないとしたら、第2セットのスタートがベストだったと思います。
41-39で取られた後のセット、切り替えるのは難しいけれど、セッター代えて、ここから試合開始という気持ちで臨んでもらいたかった。

仮に第2セット取られたとしても、第3セットで阿部さんがコートに戻れるなら、それも選択肢に入れられるし。
第2セットのスタートでJTを上回る勢いを見せなければ、流れをサントリーに向けるのは難しい。
けれど実際には、コートの中も外も「阿部さん大丈夫なのか?」という雰囲気に見えました。

セット序盤で岡本さんに交代したものの、好調なJT相手に、流れを変えることはできませんでした。
岡本さんのトスもよかったとは思わないけれど、あそこから出るのは本当に難しい。

第3セットは阿部さんが戻りましたがよい状態とは思えない中、JTのサーブが走り、サントリーはリベロを交代するなどして立て直そうとしましたが、最後までサーブで押されてしまいました。
サントリーもブロックが止まってきていたのですが……サービスエースの分の点差が詰められませんでした。


第1セットの終盤から阿部さんの状態が気にかかる試合となってしまいましたが、技術的に見れば、両チームで大きく違うのはサーブ効果率でした。
ヴィソットさん31.3越川さん25.8。
当然、サーブレシーブ成功率もですが。
サーブ得点は、JTが11サントリーが1。
サントリーの1はリリーフサーバー米山さんですから、スタメンの得点はなし。
米山さんのエースも、ラッキーなノータッチエースだったと思います。
JTはラッキーなノータッチエースだけで3本ですから、ツキも味方にしていました。
ヴィソットさんとエバンドロさん、スパイクでは大きな差はありませんでしたが、サーブが大きく違いました。
さすがサーブ賞!


レギュラーラウンドのサーブ効果率は、首位のJTが11.8、2位のサントリーが11.4と大差ありません。
ファイナル6のサーブ効果率、JTは11.8で首位キープ、サントリーは10.7の5位に落ちています。
ファイナルではさらに、サーブの差が出てしまいました。


強いチームでもサーブ効果率が思うように上がらずに苦戦することは少なくありません。
狙っても外れることはありますし、強く打っても上手く返されてしまうこともあります。
サントリーのサーブに問題があったのかどうか、私にはわかりません。


ただ、選手の起用については残念な部分がありました。


アタッカーは、どんな場面で交代しても、そこから爆発して(笑)得点を重ねる可能性はあると思います。
ただ、セッター交代は、いつでも効果があるとは思えないのです。
セットの途中、劣勢の場面でセッター交代して、逆転できる割合って、どれくらいあるのでしょう?
もともと実力差があったり、相手が勝手にコケてくれれば逆転できるかも知れませんが……
セッターを代えて流れを変えたいのなら、セットの途中ではなくスタートがいいし、セットの途中で代えたのなら、逆転を期待できるのは、そのセットではなく次のセットだと思います。


阿部さんは好きな選手ですけれど……
最初から最後まで自分が出なければダメなわけじゃないと思います。
チームなのだから、チームとして勝てるように、そのために最適な分担をしてもらえたらと。
選手は自分が出たいのだから、そこをコントロールするのは監督以下スタッフの仕事ですね。
サントリーは新監督でしたから、役割意識を共有するところまで、チームとして出来上がってなかったということ?


第3セットのリベロ交代も、あれだけ崩れてしまえばしかたないと思いますけれど、流れは変えられませんでした。
リーグを通して交代する機会が少なかったのに、あの場面で結果を出すことは難しいですよね。


第1セットは塩田さんのワンブロが効果的でしたが、第2セット以降は、選手交代もほとんど防戦一方に見えました。
選手交代に限りませんが、何か積極的な手を打てたらよかったのですが……


今季のサントリーは、ファイナル6初戦の堺戦など、大きく崩れる試合もありました。
JTもレギュラーラウンドは???な負けもありましたが、大事なところでは常に力を発揮していました。
その安定感が優勝につながったのだと思います。


ただ来シーズンは、酒井さん小澤さんがいないことは確定ですから、他のメンバーがかなり成長しないと今のレベルを維持するのは難しいかもしれません。
そういう意味でも、初優勝のチャンスは、今季逃すわけにはいかない状況だったんですね。


サントリーもベテランが多いですけれど、今回勝てなかったので、みなさん、今後に向けての意欲は高まっているのかな?
ファイナルに進めなかったチームも、中堅若手中心のチームが多いですから、今後はチャンスがありそうです。


ただ、残念だったのは、全日本監督が、海外出張などもされていて、リーグ戦をあまり熱心に分析評価されなかったのではないかと思われることです。
今からでもオンデマンドで全試合見直してみては?


長々まとまりのない文章ですみません。