前回はユニバーサルホームの「津波に耐えた家」が印象操作による根拠のないイメージ宣伝に過ぎないことをお伝えしました。
今回は「地熱床システムが津波に強い」という主張が完全に間違いである理由を説明します。

&amp;amp;lt;br&amp;amp;gt;

ユニバーサルホームが広告塔とする「津波に耐えた家」の２棟は、浸水深３ｍ以下、６割程度の住宅が流されなかった、基準が強化された2000年以降の木造住宅はほぼ流されなかった地域に建っていたという事実をお伝えしました。

では、ほとんどすべての木造住宅が流されてしまった浸水深４ｍ以上の地域はどうなるのか？それが下の写真です。
土台と基礎、又は基礎のみを残して家本体はすべて流されて無くなっています。

出典：(財）日本住宅木材技術センタ・木材技術センター

木造住宅が津波によって「基礎ごと流された」という事例は特殊なケースを除いて存在しません。（特殊なケースとは、「倉庫やはなれなど極端に小さな建物」、「洗堀等により基礎の下が抉られた場合」等です）

基礎が持ち上がる前に、柱のほぞが抜けたりホールダウン金物が破断して家本体が流されてしまうからです。

つまり、木造住宅において、津波に対する強さと基礎の構造は無関係なのです。

ユニバーサルホームの主張が根本的に間違っている、的外れなものであることがお分かりいただけたと思います。

ユニバーサルホームの基礎以外の仕様は基本的に「在来工法」であって、基礎と柱を特別強固に固定しているわけではありません。

地熱床システムでは外周土台では通常の基礎工法と同じ方法で柱を固定しており、柱を基礎に直接固定する内方土台では特殊な金物を使いますが、引き抜き強度は在来工法と同程度しかありません。

さて、ユニバーサルホームは何を根拠に「地熱床システムが津波に強い」と主張するのでしょうか？

一般住宅

床下が空洞になっているため、波が床下に入り込む。そうすることで下からの浮力が生じ、家が持ち上げられ、横からの波で流されてしまう。

ユニバーサルホームHPより引用

床下がないから津波に強い？床下の水で下からの浮力が生じ、家が持ち上げられる？

この文章を読んで何かおかしいと感じませんか？

「アルキメデスの原理」をご存じでしょうか。

「浮力は排除した水の体積に等しい。」

つまり、床下が水で満たされようが、土が入っていようがコンクリートだろうが、空気だろうが、建物（上部構造物）に働く浮力は全く同じなのです。

ちなみにこれは中学1年の理科で習うことです。

このように、中学生でも嘘だとわかるレベルの宣伝を大々的にする理由はなんなのか．．．不思議に思えてきます。ユニバーサルホームの技術者だってさすがに嘘だと分かっているはずです。

これは推測ですが．．．

ユニバーサルホームの宣伝には他にも嘘があふれています。それを簡単に信じてしまう、疑わない素直な人、そんな人こそ本当のお客様（カモ）だと思っているからではないでしょうか。

効率良く、楽に契約を獲得する為の高度な戦略なのかもしれませんね。

ユニバーサルホームの情報操作に抗議する！

↓

「地熱床システムが津波に強い」が嘘である理由