筐体をコンパクトにする為に、ジャック自体を小さく出来ないか。


楽器類で使われる標準ジャック、フォノ端子と言ったり1/4インチ、TS、など呼び方は色々ありますが、名前の通り昔電話交換機で使ってたケーブルの規格で、大分古い規格なんですよね。

レコーディングスタジオでは色んなアウトボードを繋ぎ替えたりするのにパッチベイっての使います。

こちらはバンタムというもっと小振りの規格の端子も使われてます。標準ジャックのパッチベイもあるみたいだけど、私が昔働いてたスタジオはこのバンタムのでした。

こんなの

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/21299/



写真じゃサイズ感分からないと思いますが、ミニプラグより二回りくらい大きい感じ。


バンタム端子で作ればセレクターも小型化できるんじゃないか、とも思ったんですが、民生用じゃないのでジャックの単価が高いのと、バンタムはバランス接続の規格でした。(ホット(+)とコールド(-)だけでなくグラウンドもある)

バランスのジャックをアンバランスで使う事は可能だと思うけど、無駄にめんどくさくなるし、ケーブルも専用のものになって急な断線トラブルなどに対応できなくなるし。

まあ一番は価格の問題で、断念。


じゃあミニプラグはどうかと言うと、理屈上は可能だけど、プロユースで使われてないので信頼性が不安なので没。



次に検討したのが、インサートケーブル。

こんなの。


要はステレオ(TRS)の端子からモノラル(TS)の2本に分岐するY字ケーブルで、これを使えばジャックの大きさは変わらないけど、数を減らせます。センドとリターンのケーブルを一つにまとめられるので、ジャックの数が半分になります。

(コールドのスリーブ(S)は共有で単純分岐、チップ(T)とリング(R)をそれぞれのチップに使う)


画像はお借りしました。


一方で、ステレオ側の端子は2本のケーブルを繋がないといけないので、あまり小型のプラグには出来ない気がする。

(ケーブルは自作するつもり)

秋葉原のトモカ電気で相談して来ました。


曰く

L型プラグにしたいのなら、あまり大きなプラグはない

それならケーブルを細くする必要があるが、そうすると品質の点で、市販のインサートケーブルより凄く良くはならない。


との事で、これも断念。


という事で、普通に9つの標準モノラルジャックを並べることにしました。