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潜水服はモスラの夢を見る

主に映画の感想を語るブログです。

少し前の記事ですが、“東宝の命運握る「ゴジラ」戦略会議 映画以外にも展開”という記事を読みました。この記事によると、東宝には2020年に公開されるレジェンダリーの『ゴジラvsキングコング』公開後にもゴジラ映画を作り続ける予定があるそうです。そして今後作られる映画のなかでマーベルのような「シェア・バース」を展開することを考えているようです。

 

これ実現してくれたらゴジラファンとしては本当に嬉しいのですが、大丈夫かなという不安も大きいのです。なぜかというと…

 

①「バース」物で成功しているのが結局MCUだけだから

MCUがもたらした映画の「シェア・バース」というあり方ですが、正直これが成功しているのはMCUだけなんですよね。やはりかなりプロデューサーがきっちり舵取りをしないと破綻してしまうものなのでしょう。何より大事だと思うのが、MCUがすごいのは「シェア・バース」をやっているからではなくて、個々の作品のクオリティがきちんと高いからすごいのだということです。結局「シェア・バース」にする、しないに関わらず良い作品が作れないといけません。

 

②怪獣映画ファンにとって「シェア・バース」が新規のことではないから

多くの人が指摘していることですが、MCUがやっている「バース」物は以前から東宝がやっていたことなんですよね。古くは『ゴジラ』『モスラ』の後の『モスラ対ゴジラ』や『三大怪獣地球最大の決戦』がそうですし、2000年代だと『ゴジラ×メカゴジラ』と『モスラ(1961)』が共通の世界という設定の『東京SOS』もそうでした。おまけに現行の『モンスターバース』までありますから、ぶっちゃけ企画としての真新しさはゼロです。

 

③怪獣にはアメコミヒーローのようなエリア主義がない

アメコミのヒーローはワカンダの『ブラックパンサー』やニューヨークの『スパイダーマン』のようにそれぞれ守備範囲がまちまちという設定があります。だからこそ、個々の作品でのヒーローのピンチに、他のアベンジャーズのメンバーが助太刀に来ないことに違和感を感じずに観ることができます。でも怪獣ってここからここまでが行動範囲、みたいな設定があんまり合わない気がします。3~4作程度の「シェア・バース」だとあまり気にならないですが、スパンの長いバース物になったとき“あのときはゴジラが来たのになんで今回は来ないの?”みたいなことが起こってしまいそうな気がするのです。

 

 

…といろいろと不安がありますが、凄く楽しみにしているのも事実だし、どんなに評判が悪くても観に行くのだろうと思います。

 

『モンスターバース』にラドン、モスラ、キングギドラが出てしまうので、やはりそれ以外の怪獣を出して欲しいと思います。MCUも人気のあるファンタスティック・フォーやスパイダーマン抜きで始まったことを考えれば、作品さえよければマイナーな怪獣の映画でも「シェア・バース」は成立するはずです。

 

個人的にはキングシーサーは狙い目だと思うんですよね。キングシーサーは元々沖縄の守り神という設定で、数少ないエリア主義を持つ怪獣ですからバースものと相性が良い気がします。あとバランは知名度がある割に、アレンジを加えても怒る人が少なそうなのでいいんじゃないかと(←バランファンごめんなさいニヤリ)。

↑こちらは先の“ゴジラじゃない方展”のバランです。