*この記事は2018年12月23日にyahooブログに投稿したものです。yahooブログ閉鎖に伴いこちらに転載しました。
平成仮面ライダー20周年記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER
制作国:日本(2018)
上映時間:100分
監督:山崎恭平
特撮監督:佛田洋
脚本:下山健人
出演:奥野壮、犬飼貴丈 他
あらすじ
仮面ライダージオウこと常磐ソウゴと仮面ライダービルドこと桐生戦兎の世界で、それぞれ仲間たちが次々と記憶を失っていく異変が発生していた。そんな2人の前に、すべての歴史を消し去さろうと企むスーパータイムジャッカーのティードが現れる。ティードはアナザー電王とアナザーWという強力な手先を差し向け、シンゴという少年を追っていた。シンゴを守る戦いの中で、ソウゴは仮面ライダー好きの青年アタルに出会うが、一方の戦兎は、ティードに洗脳されて操られてしまい……。
評価:★★★☆☆
◆感想(ネタバレなし)
予告の印象だともっとオールドファン向けのサービスが多いのかと思っていましたが、実際には大筋をビルドとジオウがメインで展開していて、子供達に寄り添った作りになっていたのには好感が持てました。
大きなお友達向けのサービスは主に電王フィーチャーの短いシークエンスに集中していましたが、ここは作り手側がが腕によりをかけて準備した感が凄くあり、短い時間で十分にお腹を満たしてくれました。
アクションに関しても同じような攻撃スタイルのライダーをまとめるなど工夫がされていてよかったです。
唯一残念なのはやはりお話面ですね。タイムパラドクスなのかパラレルワールドなのかよくわからないですが、設定にいろいろ矛盾があるような気がしてなりませんでした。ただ、お話面が苦しいのは東映特撮の常なので今更つっこむの野暮というものなのかもしれませんが…
ただ、私が観た回では小さな男の子が「カッコよかったね!!」と言っている声が聞こえてきたので、ヒーローものとして十分な作品だと思います。
*以下ネタバレを含みます
◆ネタバレ
戦兎(犬飼貴丈)は洗脳されたわけではなくティード(大東駿介)の動きを探るために洗脳されたふりをしただけだった。しかし、それも見こしていたティードは戦兎とソウゴ(奥野壮)を自分のところに引き付け、その間にアナザーライダーをシンゴ(斎藤汰鷹)に差し向けて連れ去ってしまう。
シンゴは実は2000年から連れ去られたアタル(福崎那由他)の兄であり、タイムジャッカーの歴史改変の支障となる特異点だった。
ソウゴと戦兎は他の平成ライダーの力を借りてアナザーライダーとティードを撃破し、シンゴの救出に成功する。
◆感想(ネタバレあり)
なんと言っても佐藤健が野上良太郎を演じたことと、これを公開まで秘密にしていたことに作り手側のファンへのサービス精神を感じました(佐藤健の登場シーンでは上映中にどよめきがありました)。最後にモモタロスが良太郎に呼び掛ける言葉がそのままファンの心情を代弁するようなセリフになっていてそれにもとても感動しました。
そしてここでオールドファンへのもてなしを短時間で済ませ、話の大筋では今の子供達に向けてきっちりビルドとジオウのキャラクターを描いていて、大きなお友達も小さなお友達も満足できる作りになっていたと思います。
ネタバレ無しの感想でも述べた通り、やはり弱いのはお話面ですね。なんだか設定に矛盾が多かった気がします。そもそもジオウの設定では仮面ライダーたちは自分が仮面ライダーだった記憶が無いんじゃなかったっけ?とか、仮面ライダーがテレビ放送されていない世界から来ているはずのシンゴがどうして「(クウガが)明日から放送される」という趣旨のセリフを言うのか?などが気になりました。
あと予告にあった電王が逃げていく人々の中を歩いてくる→戦いの流れはすごく良かったので、こういうヒロイックかつ新しいシーンがもう少し欲しかったです。
◆まとめ
・作り手のサービス精神溢れる大きなお友達も今の子供達も楽しめる映画
・お話面はちょっと設定で苦しいところがあります。