過去ブログ、
少し間が空いてしまいました。

前回の記事
42. 暗闇に沈んだ心  の続きです。
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休日の朝
 
 
私は外から降り注ぐ光でさえも
恨んでいた
 
世界が
ずっとずっと
 
暗闇だったらいいのに
 
暗ければ暗いほど
見られることはないのに
 
 
そんなことを考え
カーテンから差す光を見つめていると
 
 
目を覚ました夫が
私の傍に来た
 
けれど
 
今までに感じた事のない感情に襲われ
『近寄らないで』
と言って
 
夫を遠退けた
 
 
『こやんといて!』
『こやんといてってば!』
 
そう言って
 
 
私は何度も暴言を吐き
 
夫の
胸を叩き
腕を引っ掻いた
 
 
それでも離れず
近付く夫に
 
 
私は涙を流しながら
『くるな!!!』
『くんなって言っとるの!!』

『もぉ嫌やぁー!!!!!』
 

と言って叩く手に
更に力を入れた
 
 
その間
 
夫はずっと無言で
悲しい目をしていた
 
 
だけど
私は
 
私自身を止められない
 

叩いて
叩いて
引っ掻いて
押し退けてを繰り返し


 
私が疲れてきた頃
 
夫は
私を強く抱き寄せた
 
 
そこでやっと
 
私は心の叫びを
声にだして叫ぶ事ができた
 
 
涙を流すだけでなく
 
泣き叫んだ
 
 
夫の胸の中で
大きな声で叫び
 
ひたすら泣いた
 
 
 
そして
ずっと黙っていた夫が
 
落ち着いた声で
私に話し始めた
 
 
『辛いのは〇〇(私の名前 )
    だけじゃないんやでな?』
 
『どんな事でもいいから、
    僕に話して。』
 
『ひとりだけで抱え込まんと、
    ちゃんと言わなあかん。』
 
『僕らはこんなことで、
    負けてられへんやろ?』
 
『僕らにしか出来へん事を、
    陽と一緒に
    とことん楽しもよ。』
 
『僕らやったら、
    絶対に笑って過ごせる。』
 
『笑いとばす事が出来る!』
 
『その為にも、
    どんな小さな事でも溜め込まずに
    ちゃんと声に出して
    伝えていかなあかんよな。』
 
『大丈夫やって!
    〇〇(私の名前 )と僕やで!!
    陽も幸せや!!
 
 
 
そう言う夫の目は
先程の悲しい目ではなく
 
力強く
前を進んでいる目をしていた
 
 
 
そうだ、
 
なんで
ひとりで溜め込んで
落ち込んでいたんだろう。
 
私はひとりじゃないのに、
なんで
孤独 を感じていたんだろう。
 
なんで
こんなに辛くて悲しいって
思ってしまうんだろう。
 
陽は生きているのに、
 
頑張って生き続けようと
してくれているのに。
 
 
私の負の心境に対して
【なんで】
という想いが強くなり
 
 
今までの自分が
馬鹿馬鹿しく感じた
 
 
陽が生きて傍に居てくれている
 
その奇跡
私達が守っていく
 
ただ
それだけのこと
 
 
見られるのは仕方がない
 
だって
 
世間でいう
普通とは違うから
 
誰も知らないから
 
 
だったら
知ってもらう事が出来れば
 
何か変わるのかもしれない
 
 
それをどう行動にしていくべきか
 
 
私達なりのやり方で
陽の生きて進む道を切り開いていこう
 
 

 
この日
 
私は再び
陽を守ること
 
そして
家族の笑顔を守ろうと
 
決意し


行動や考え方を
変えていくことにした

 
 
つづく
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辛い時期の記事が続きました。
ここからは、
ただ前を向いて進み始めます。
もちろん、
何度も立ち止まり
後ろを振り向くこともありますが、

前を向く為には
自分自身にも、
すべき事がたくさんありました。

退院して約1ヶ月半。
生後5ヶ月を迎えようとした頃。

ここから、
私は陽と共に、
新たなスタートをきりました。