理想の歳の重ね方がわからない
——80代の親を前にして感じる迷い
最近、「理想の歳の重ね方ってなんだろう」とよく考えます。
きっかけは、介護が必要になった80代の親の存在です。
正直に言えば、私は親が好きではありません。
昔から価値観が合わず、心の距離を感じながら生きてきました。
それでも今、私はその親の介護に関わっています。
“嫌いな親を介護する”というこの状況に、私はしばしば疲れ、そしてモヤモヤします。
「老いることへの希望」が見えない
親を見ていると、年を取ることが怖くなる瞬間があります。
衰えていく姿、できないことが増えていく姿、感情的になりやすくなる姿。
「年を取るって、こういうことなんだ」と思う一方で、
「こんなふうに老いたくない」という気持ちが強くなる。
でも、どうすれば “理想の老い方” ができるのかは、全くわからないままです。
介護の「負担」と「罪悪感」
介護は、身体的な負担はもちろんですが、心の負担が大きいです。
「嫌いなのに世話している自分」が、ときどき滑稽にも思えます。
もっと冷たくできたら楽なのに、実際にはそうできない。
だから苦しい。
介護をしている自分に疲れて、
だからといって投げ出すこともできない。
その中で、「私は何を大事にして生きたいのか」がわからなくなる日があります。
年を重ねることに期待してはいけないの?
私たちは「老後」を明るく描くテレビや広告をよく目にします。
趣味、旅行、自由、自分の時間。
でも現実は、介護、体力の低下、孤独。
“老後は楽しい”という理想と、
今目の前にある現実のギャップが苦しい。
そこに希望を見つけられないまま、私は毎日を過ごしています。
今、少しだけ考えていること
今の私に「理想の歳の重ね方」はまだありません。
でも、少しだけ思うことがあります。
「他人に迷惑をかけないように老いなければ」と無理に思うより、
「誰かとほどよい距離感を保てる老い方」ができたらいいのかもしれない、ということ。
支え合うのではなく、依存し合うのでもなく、
適度に自立して、それでも繋がっていられる関係。
まだ答えはないけれど、
少なくとも私は、そうありたいと思い始めています。
さいごに
介護の中で揺れている人、
親との関係に悩んでいる人、
老いに不安を感じている人。
そんな誰かと、この気持ちが少しでも共有できたなら嬉しいです。