KB保障の喉元社長は多貫社長からの電話が終わると人事課に電話を入れました。
「おい唐須(からす)人事課長、あのタヌキおやじが人を一人寄こせと言ってきたんだが誰かいないか?」
「社長、今、人手不足で一人でも出向させる様なゆとりがありません」
「そうかあ。あ、先日君が嘆いていたあのお荷物社員をお払い箱にしたらどうだろう」
「あ、そうか。それは良い考えですね」
この会社、こんな好き嫌いで人選するなんてとんでもない会社ですね。
でも、現実はこれに近いかもしれません。
数日後、KB保障の喉元社長は多貫社長に電話を入れました。
「多貫社長、出向の件ですが人選が終わりました」
「おお、そうか」
「当社では現在人材不足なので非常に苦しい状況ですが、普段から御社にお世話になっていることもありますので、今回わが社のホープを送り出すことにしました」
「そうか。ありがとう。早速、人事課に手続きをするように伝えるからあとはよろしく頼む。4月1日出社して貰えるかい?」
「いえ、ご希望であれば明日からでも大丈夫です」
「そうか、それじゃ明日から来てもらえないか? いま年度末でバタバタしていて一人でも人手が欲しいんだ」
「はい、わかりました。ただ一つお願いがあるのですが」
「何だね」
「実は」
いったいどんなお願いだったのでしょうか?
そして、その夜
喉元社長は唐須人事課長と居酒屋で祝杯を上げていました
「社長、うれしいです。あんなに上司の言うことを聞かない男は今まで見たことがなかったのですから、いなくなってせいせいします」
「そうだよね。あの男、上司の命令だって自分の考えと違うといつも抵抗するんでやり難いんだ。やっぱり会社命令を素直に聞かなければサラリーマンとしては失格だからね」
「でも社長、今回の出向話を本人に納得させるのが大変でした。幹部ポストを約束しているって言ったので本人はその気になっています。でも、あちらでは当面は平社員ですよね」
「いや、大丈夫だ。その点はちゃんと手を打っている。多貫エステートでは課長という肩書でお願いした。多貫社長も了承しているから大丈夫だ。もっとも課長とは名前だけで部下はいないけど」
「あちらで一悶着起きなければよいのですが」
「まあ、何とかなるだろう」
果たして、この男多貫エステートに出向して大丈夫でしょうか
つづく
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