■タイトル
ドライヴ(2011)
■あらすじ
天才的なドライビングテクニックを持つ寡黙な“ドライバー”(ライアン・ゴズリング)は、昼は映画のカースタントマン、夜は強盗の逃走を請け負う運転手というふたつの顔を持っていた。家族も友人もいない孤独なドライバーは、ある晩、同じアパートに暮らすアイリーン(キャリー・マリガン)と偶然エレベーターで乗り合わせ、一目で恋に落ちる。不器用ながらも次第に距離を縮めていくふたりだったが、ある日、アイリーンの夫スタンダード(オスカー・アイザック)が服役を終え戻ってくる。その後、本心から更生を誓う夫を見たアイリーンは、ドライバーに心を残しながらも家族を守る選択をするのだった。しかし、服役中の用心棒代として多額の借金を負ったスタンダードは、妻子の命を盾に強盗を強要されていた。そんな中、絶体絶命のスタンダードに助けを求められたドライバーは、無償で彼のアシストを引き受ける。計画当日、質屋から首尾よく金を奪還したスタンダードだったが、逃走寸前で撃ち殺され、ドライバーも九死に一生を得る。何者かによって自分たちが嵌められたことを知ったドライバーは、手元に残された100万ドルを手に黒幕解明に動き出す。だが、ドライバーを消し去ろうとする魔の手は、すでに彼の周囲の人間にも伸びていた……。やがて、恩人の無残な死体を発見したドライバーは、報復、そして愛する者を守るため、逃走から攻撃に一気にシフトチェンジするのだった……。
■感想
暗い映像にピンクの文字等、観る中で80年代風の古臭さがありますが、そのチープ感が逆にオシャレな雰囲気を演出しています。基本無音で状況に応じて流れる音楽もマッチしていて素晴らしい。最初は逃亡劇の爽快なスカッと系な映画かと思いましたが、バイオレンスな描写もありスプラッター直系のエグイシーン付き。主人公のクールさや気難しさがイケてて時折見せる笑顔も素敵。しかし、ただのクールな敏腕ドライバーかと思いきや意外にも容赦ない危険極まりない男。一度プッツンいったら止まりません。普段は己の暴力性をひた隠し、そのストレスをスタントマンや「逃がし屋」と言う裏家業のスリリングな行為で発散しているのか。謎めいた闇を抱えた主人公に光を射すピュアすぎるぎこちない恋愛にも胸のモヤモヤを感じながら、見入ってしまいます。分かりやすい単調なストーリーに演出が加わって100分のお手ごろ時間で十分に楽しめます。この主人公の過去等を引き出してくれたらもっと深く感情移入できるのかなと思いましたが…名前すら出てこず、演技だけでその過去が十分に伝わる(想像してしまう)ので無駄に長くするよりもこれがベスト。スピード感あるわかりやすい展開や謎多き主人公の存在で最初から最後まで引き込まれる良い映画だと思います。とにかく映像、演出、音楽、トータルバランスでセンスが良すぎる芸術的な映画です。
■評価
★★★★☆
・ONLINESHOP
http://highstore.ocnk.net/
・BLOG
http://ameblo.jp/mostviewed/
・TWITTER
http://twitter.com/mostviewed2012