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■タイトル
クラッシュ


■あらすじ
クリスマス間近のロサンゼルス。黒人二人組・アンソニーとピーターは地方検事のリック夫妻の車を盗んだ。リックの妻・ジーン(サンドラ・ブロック)はそれ以来、人種差別的な態度を取り始める。白人警官のライアン(マット・ディロン)は、黒人のTVディレクター・キャメロン夫妻が乗った車を強制的に停め、権力を使って屈辱を味あわせた。妻・クリスティンはライアンを憎悪し、夫との間には溝が出来た。一方ライアンの相棒で若いハンセンはライアンに嫌悪感を覚えた。ペルシャ人の雑貨店主ファハドは、黒人ダニエルに鍵を直させるが、ドアごと変えないと駄目だと言われ口論になった。パトロール中のライアンが交通事故現場に駆けつけると、被害者はクリスティンだった。必死の努力で自分を助けようとするライアンに、クリスティンの態度も軟化した。別の場所で車がパトカーに停止させられる。乗っていたのはキャメロンだ。警察への憎悪に駆られたキャメロンはあわや射殺されそうになるが、それを助けたのは、ハンセンだった。ファハドは再び強盗の被害にあう。保険会社は、ドアを直さなかったファハドが悪く、保険金を払えないといった。ダニエルを逆恨みしたファハドは射殺しようとするが、間に入ったダニエルの娘を撃ってしまう。しかし娘は無事だった。ファハドの娘が拳銃に空砲を入れていたのだった。ピーターがヒッチハイクする。運転手はハンセンだ。ちょっとした会話の行き違いから、ハンセンはピーターを射殺してしまう。黒人刑事グラハム(ドン・チードル)が交通事故に巻き込まれた。偶然近くの現場で発見された死体に引き付けられるグラハム。それは探していた弟・ピーターだった。アンソニーが盗んだ車の荷台に大勢のアジア人が身を潜めていた。アンソニーはあわや売り飛ばされそうになる一同を助けてやり、街中に開放した。その横では今日も異なる人種の人々が車をクラッシュさせ、怒鳴りあっていた。


■感想
第78回アカデミー賞作品賞受賞作品。人種差別をテーマにした社会派群像劇。多人種国家における人種差別、格差等の問題点を投げかけています。人はぶつかりあう。人は人を傷つける。怒り、哀しみ、憎しみ、孤独。それでも、人は、人を愛していく。』登場人物それぞれにある悪意と善意、表と裏があり社会的実情をうまく表現していて見応えもあります。人はぶつかり合うことで擦れ違うこともあれば、お互いを理解する事もある。それらがうまく2時間に纏められた一本に作り上げられていました。それぞれの人物描写もしっかりしていてメッセージ性も強く質の高い作品です。人間の本質を見事に表現しています。冒頭の交通事故のシーンがタイトルの「クラッシュ」に繋がっているのかと思ったのですが、人と人がぶつかり合うという意味での「クラッシュ」でした。イラ立ちは人と人をぶつけ、それが玉突き事故のように連鎖する。負の連鎖。終盤も全てが繋がるような内容でとても良かったです。考えさせられ心に残る作品。


■評価
★★★★☆


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