
■タイトル
ファニーゲーム
■あらすじ
穏やかなある夏の午後。バカンスを過ごしに湖のほとりの別荘へ向かうショーバー一家。主のゲオルグ、妻のアナ、そして息子のショルシと愛犬のロルフィー。別荘に着き、台所で夕食の支度をするアナの元に、見知らぬ青年が訪れる。ペーターと名乗るその青年は、卵を分けてくれないかと申し出る。台所に入ったペータ-は、何気なく卵を割ったり、アナの携帯電話を水の中に落としたり、さり気なくアナを苛つかせる。そこへもうひとりの青年パウルが現れ、さらにアナを挑発。ゲオルグが仲裁に入るがパウルは逆にゴルフクラブでゲオルグの膝を打ち砕き、一家に言う。「明日の朝9時までにあなたたちを殺せるか否かゲームをしよう」。
■感想
後味悪すぎ、ダラダラしすぎ、救いようのない超不愉快映画でした。それが逆に斬新で凄く印象深かったです。ダラダラ進みつつ静止画か?ってくらい長い沈黙があったり展開にもイライラも募る。中盤で形成逆転の流れがあり、ここから極悪非道な二人を追い込み制裁し最終的にはハッピーエンドか!と思いきや現実は甘くない。絶望感いっぱいの救いようのない不条理な暴力からのラスト。なんてすごい映画なんだと逆に関心してしまった。見ているこちら側も観客として参加しているような感覚でカメラ目線で問いかけてきたり、シーンを巻き戻しをしたりと映画の概念をぶっ壊した感じです。お前らがいつも好き好んで見てる「暴力」がなければ映画は楽しめないんだろ?的な観客をターゲットにしたメッセージ性の強い映画だと思います。暴力とは何なのか。暴力がどれほど残酷で野蛮なものなのか、そして普段あなた達が見ているものはこう言う事だぞ的な事を、これでもかと言わんばかりに見せつけてくる。チャンスがありながらも都合よくいかない場面なども重要ポイント。映画の華やかな暴力と現実の暴力、映画で都合よく不条理にやられる敵役、都合よくスカッと敵を倒す主人公、次の御宅を訪問して同じ事を繰り返す事など、映画(特にハリウッド)に対する批判的なメッセージがたくさん込められた衝撃的不快映画です。二度と見たくはないけど、とても大事な作品だと思います。この映画は「ファニーゲーム U.S.A」としてハリウッドリメイクされています。
■評価
★★★★☆
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