
■タイトル
ドラゴン・タトゥーの女 (ハリウッド リメイク版)
■あらすじ
スウェーデンを揺るがせた財界汚職事件の告発記事を書きながらも、名誉棄損で敗訴したミカエル・プロムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)。意気消沈の日々を送っていた彼のもとに、ある日、スウェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリック・ヴァンゲル老人(クリストファー・プラマー)から家族史編纂の依頼が舞い込む。しかしそれは表向きで、ヘンリックの真の目的は40年前に起きた親族の娘ハリエット失踪事件の真相究明だった。40年前に一族が住む孤島から何の痕跡も残さずに消えた少女ハリエット。ヴァンゲルは彼女が一族の誰かに殺害されたと信じていた。依頼を受けて調査を開始したミカエルは、成功の裏に隠された一族の血塗られた過去に気づいたものの、手掛かりが掴めずにいた。すると、一族の弁護士から天才的な資料収集能力の持ち主として、ある人物を紹介される。リスベット・サランデル(ルーニー・マーラー)という名の、顔色が悪くガリガリにやせた女だった。小柄なリスベットは、肩口から背中にかけて、異彩を放つ龍の刺青が彫られていた。そして意外なことに、彼女はこの事件に異様な関心を示す。やがて彼女は、ハリエットの日記に記された聖書にまつわる数字が、ロシアの国境付近で未解決のままとなっている連続猟奇殺人事件と関連があることを突き止めるのだが……。
■感想
最初からオープニングの映像の鮮やかさ・芸術性に魅入られます。トータル的な感想は誰もが「エグイ」と応えるでしょう。しかしエグイだけではなくストーリーに引きずり込む力がとても強く、素晴らしい作品でした。デビッド・フィンチャー監督が手がける事もあり容赦ない衝撃的な映像が次から次へと飛び込んできて退屈せずに見る事ができ、登場人物が多かったり人物背景が薄めで把握しきれない部分はあるものの約3時間と言う長さを感じさせません。一番脳裏に焼きついているシーンは後見人がリスベットをレイプするシーンとリスベットが後見人に復讐するシーン。どちらも非人道的なやり方を鮮明に映し出し嫌でも印象に残りました。その後、後見人とエレベーターで会った時のリスベットはかっこよかった。SAWで言うジグゾウ、羊達の沈黙で言うハンニバル・レクター、この強烈なインパクトのあるキャラクターが映画の代名詞であるように、この映画はリスベットの存在が一番のポイント。推理サスペンスと言うよりは人間ドラマの方が色濃く見えていて、原作者のスティーグ・ラーソンが反ナチ、反女性差別、弱者に対する差別などの問題をミステリー仕立ての物語に詰め込んだ社会派作品です。見終わった後はスコッチが飲みたくなりました。
■評価
★★★★★
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