今日

こんなのを見つけた。





卒業記念文集『スクラム』 1996.3.21





懐かしいな。卒業文集か…




1ページ目にはこう書かれてあった。




ぼく達、私達が○○小学校で過ごした六年間。

苦しいことのあとには、楽しいことがあった。

涙を流したこともあった。 でもそれがぼく達、私達の大切な思い出。

みんなといっしょに過ごし、体も心も成長した六年間。

今、その思い出を書き留める。

みんなの心と共に―。




次をめくると、在校生が考えた質問に卒業生が答えていくというコーナーがあった。


卒業生の回答で少し面白かったものを抜粋してみた。




Q.好きなタレント

一般の回答

・トランプマン 
・つんく 
・ビートたけし
・トランプマン 
・V6(三宅けん) 
・トランプマン 
・キンキキッズ 
・トランプマン 
・トランプマン…


神の回答









・キ ャ シ ャ リ ン








Q.住所

神の回答







・宇宙銀河系太陽系地球日本近畿地方兵庫県○○市○○町 ○○○―○







Q.好きな食べ物

一般の回答

・ミカン
・フルーツ
・ぷっちんぷりん 
・ようかん…

神の回答










・し ょ く パ ソ







Q.中学にむけて―

一般の回答

・勉強をがんばる 
・部活をがんばる
・健康第一 
・ファイヤー 
・パルプンテ(何がおこるか分からない) 
・フレアー
・ファイヤー!
・ファイアー…

神の回答







・行 き ま せ ん





Q.特技

一般の回答

・ゲーム
・スポーツ 
・野球…

神の回答









・時 と 場 合 に よ る








Q.将来のゆめ(作文形式)

神の作文










僕の将来の夢は医者になることでいろんな人たちが病気をして苦しんでいるんだから医者になって助けてあげたいです。マラソン選手になりたいです。






ありがとうございました。
行きつけの喫茶店、霧満茶路。



昼食を摂るため霧満茶路を訪れた私。 
空いてる席に腰をおろす。





程なくして…



カランカランコロン♪





夫婦だろうか。

爺さんと婆さんが入ってきた。






爺さんは席に座るや否や

「あーノドがかわいた」



婆さん 「…」





婆さんは置いてあるオシボリをそっと爺さんの唇にあててポンポンした。

すると爺さんは微笑み、うんうんと頷いている。






水飲もうよ!






心の中で私は叫んだ。




ウチの水になにか不都合でも!?

霧満茶路の店長もきっとこう叫んだだろう。







会話はつづく。







婆さん 「今日の朝、なに食べた?」 爺さん「キャベツ」

即答!!





他の食材を思いだそうとしている雰囲気は微塵もなかっ た。

爺さんはまた微笑み、うんうんと頷いている。



何に対してうんうんしてるのか全く理解不能ですが。


私は吹き出しそうになったが何とかガマンした。







その刹那―




婆さん 「ぶしす」

なんの前触れもなく、婆さんがもの凄いクシャミを放った!

そしてクシャミはダイレクトでおじいちゃんへ!

爺さん!! 私!! 婆さん!! 店長!!

不意打ちの毒霧を顔面にモロに喰らい困惑ぎみの爺さん。




親しき仲にも礼儀あり。

しかるべき謝罪は避けられない状況だ。





しかし、

婆さんスルー。







私は今更ながら悟った。












コイツら既にボケていると!







なんてことだ。

すでにボケ老人達のノーガードの殴りあいは始まっていたのだ。



今のところジャッジ私の採点では婆さんが一歩リードといったところか。

爺さんがおもむろにスポーツ新聞を広げる。









爺さん 「あかん。阪神また負けてるわ」

爺さん超悔しそうだ。阪神ファンなのだろう。








程なくして食事が届いた。





…。





無言で食べる二人。








もはや両者は完全に気配を殺している。







お互いの間合いに入る機会を伺っているのだろうか。

おそらく次は両者の最高の右ストレートでくるだろう。






そこで勝負が決まる!









食事も終盤に差し掛かったその時。











遂に婆さんが爺さんの懐に飛び込んだ!






















婆さん 「阪神ファン」

一人時間差攻撃!!




いまさらの共通点暴露!
強引に力技でねじ伏せにきた!


これは今後の夫婦関係にもシコリを残しかねない!


渾身の右ストレート、さてどう返すんだ!?ジイサン!!



爺さんは嬉しそうに婆さんの手を握ってガッチリ握手をした!






婆さん 「いたい」 






えーと…

婆さんギブアップで宜しい…ですね…?

試合終了!






爺さん土壇場の逆転テクニカルノックアウト勝ち!

決まり手: パワハラ

さ、飯たべよ。

こんにちは

今回は中学生の頃の思い出を書こうと思います。

長いですがお付き合いして頂けると嬉しいです。








『夢で会えたら』








当時中学生だった僕はバスケットボールに夢中になっていた。



きっかけは、たまたまテレビで観たアメリカのプロバスケットボール(NBA)の試合。











「すげぇー…」




気が付けば僕の視線はあるプレイヤーに釘付けになっていた。





マイケル・ジョーダン。





ブラウン管に映し出された華麗なプレー、ものすごいダンクシュート。



とにかく全てがかっこいい!


一瞬で彼のファンになってしまった。





ジョーダンみたいになりたい!





なれるワケないのに本気でそう思ったのを覚えている。




それから学校の昼休みは体育館でバスケの練習を始めた。

ジョーダンのプレーを見よう見真似でマネしてみる。


学校から帰ってもバスケがしたくてしたくてしょうがない。



たまたま家にあったバレーボールで
空に向かってシュート練習をする。




こんなんで上手くなれるはずがない。





僕はバケツの底をくり抜いて、それを庭にあるキンモクセイの木にロープでくくりつけた。




家の庭がバスケットコートに早変わりした。




バケツに向かってシュート!




ガコン。



バレーボールは、キンモクセイの木の枝に少し触れて
バケツの中に吸い込まれた。





イエス!






その日からバケツに向かってシュートを打ち続ける日々が始まった。


真っ暗になっても月明かりを照明代わりにして。








それからしばらく経った。








「おい!
何ニヤニヤしてん!パスパス!」




ドンドンドンドンドンドンドンドン。



最初は一つか二つだけだったバスケットボールを地面につく音は



いつしか体育館いっぱいに響き渡るようになっていた。






第一次バスケブームの到来だ。




僕の学校にはバスケ部が無かった。


しかしある期間中、体育の授業がバスケになったことで、みんなバスケの楽しさに気付いたのだろう。





響き渡るボールの音。





なんか凄い嬉しかったのを覚えている。



バスケブームは一気に熱を帯び、昼休みは体育館全面を占領して試合をするようになった。


試合のメンバーは先生が決めた。


バスケに自信のあるヤツらが試合のメンバーに次々に名乗りを上げる。


メンバーに選ばれなかった人はギャラリーとして参加した。


もちろん僕はメンバーに選ばれた。


ビブスをつける。




番号は23。





ジョーダンとおなじ番号だ。


試合を見つめる大勢のギャラリー。
僕がシュートを決めると歓声が上がる。


テレビで観た憧れのジョーダンになってるみたいで凄い興奮した。


僕はさらにバスケにのめり込んでいった。





*



僕の家にバスケットゴールがあることを知った友人達は学校が終わってから僕の家にバスケをするために集まるようになっていた。



バケツをくり抜いて木に縛り付けただけのお粗末なモノだったが

みんな夢中でバケツに群がってバレーボールを追いかけた。




気がつけばいつも辺りは薄暗くなっていた。

暗くてボールが見えないというので豆電球をキンモクセイの木に吊り下げて見えるようにした。




カチッ。




豆電球のスイッチを入れる。







花がライトアップされてとても綺麗だった。





休憩中は汗を拭きながら秋の夜空に映えるダイダイ色のキンモクセイの花をみんな無言で眺めた。






それからしばらくして、

僕の家に通っていた友人がバスケットゴールを親に買ってもらったという!

しかもボールは本革の公式球!




友人の家は金持ちだったので、親に頼んで買って貰えよ~。
とか冗談で言ってたのだがまさかホントに買って貰うとは!





ヤッター!ヤッター!






学校が終わり
友人の家まで自転車をフルパワーで走らせる。




それからは友人の家でバスケを目一杯楽しむようになった。



またしばらくたった。








母「もう使わないんやったら、あのバケツ外しといてよ」





あ。忘れていた。




バケツを木にくくりつけたままだ。



たしかにもう必要ない。




「はーい」



しかしめんどくさいので

ほったらかして僕はそそくさとバスケットゴールのある友人の家を目指し自転車に飛び乗った。






それから一年くらいが過ぎた。







中学三年になっていた僕はバスケをする時間を受験勉強に奪われていた。



バスケ仲間達ももちろん僕と同じでバスケを楽しみに集まる回数は少しずつ減っていった。

そしてバスケブームは徐々に終焉を迎えていった。





秋になった。




母が言う。




「キンモクセイの花が咲かへん」








毎年いい匂いで秋の訪れを知らせてくれるキンモクセイの花が一向に咲く気配がないという。






「もうおじいさんやからな。

弱ってるんかな

あのキンモクセイ」





…。






「ふーん」













そのとき僕は思い出した。



バケツ外してない!



急いでキンモクセイの木のところへ走る!



バケツを外す!



バケツをくくりつけていた場所は木の形が変形してボロボロになっていた。




枝もボロボロ。よくボールが当たって折れてたのを思い出す。













花が咲かないのは多分自分のせいだ。









ロープでキツく縛って、

何千回もボールをぶつけて、

枝も折ってしまっていた。



なんてことをしてしまったんだ。




「ごめんなさい。ごめんなさい。」





僕はキンモクセイに何度も謝った。






その夜。






夢をみた。






目の前にキンモクセイの木があった。




キンモクセイをただ見つめる私。






そして聞こえたんだ。
















「ありがとう」







って。




目覚めると僕は泣いていた。



飛び起きてキンモクセイに会いに行く。


すると
ボロボロになった枝に






蕾が顔を出していたのを見つけた。




















今でも




あの時言いそびれた言葉を




あなたに伝えたいと思い願う。





『ごめんなさい

ありがとう』








もしも













夢でまた会えたら。

end