赤裸々なモザイク。

赤裸々なモザイク。

ゆらゆら、ゆれる。

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彼の足が、止まった。

 

繁華街の路地裏、搬入の車が出入りするような

人通りの少ないビルの裏だった。

それまで私の手を引くように歩いていた彼が

私の方へくるりと体を向けて、尋ねる。

 

「キスしてもいいですか。」

 

私はしたい気分ではなかったけれど

かといって断る理由もない。笑

 

***

 

こういう時、彼氏や好意を持つ相手であれば

嬉しさと恥ずかしさではにかみながら

私はうんうん、と頷いて、

“来て。”という意思表示で相手のもう片方の手をつかみ

ぐっと引き寄せるだろう。

 

若しくは、私が全くその気のない男友達であれば

「ねぇどうしたの?笑」とおどけて誤魔化して

お互いの心にちょこっと気まずいしこりを残したまま、

何事もなかったかのようにまた歩き出すだろう。

 

でもまだ距離も縮まっていない相手、

まして年上で少なからず私に好意を持ってくれている相手に

私はどう反応して良いかわからず

 

「えっ、はい・・」

と驚きつつ同意してしまうしかなかった。

 

***

 

彼の柔らかすぎず薄すぎない

清雅な唇が私の唇に重なっていく――

 

***

 

 

次でラストかな。

また明日にでも。

 

まちこ。

 

 
(私も念のため、その用意はしてきたよ??)
 
キスしたときに口ひげが・・なんて思われたら切ないからちゃんと剃ってきたし
一応自分のお気に入りの、可憐で胸元を綺麗に魅せてくれる
いわゆる勝負下着というやつを着けてきたし
あそこの毛だって清楚に見えるよう整えてきましたし!笑
 
***

その日は日曜日だった。
次の日仕事があるとはいえ、待ち合わせが早かったから
二軒目を出てからでも休憩でホテルへ寄れるような時間的な余裕はあった。
 
正直二軒目での会話はあまり覚えていない。
健全すぎる程に明るい照明でムードが崩れたからなのか、
期待と違っていた相手の印象に気分がいまいち乗らなかったからなのか、
一軒目である程度話が出来た満足感によるものなのか。

***
 
お店を出た所でふいに彼の指先が触れ
私の指を絡め、優しくとらえる。
彼の積極性に驚きつつ、でも気にしないふりをして
「帰りは何線なんですか?」と笑顔で訊いてみる。
 
そうやって帰宅の雰囲気を促しつつも、私は気づいてた。
彼の足が駅へと続く繁華街ではなく
人気の少ない路地裏に向かっていることを。
 
***

今日は、ここまで。
 
まちこ。
 
 
大きな会社で役職についていて、ふたつの家を持つという彼。
なんだかすごくエリートで(実際そうなんだろうけど)
何でも知っていて、何でも持っている気がした。
そんな彼と会う日には、どこのお店で、何を食べて、
どんな話をするのだろうと、未知の世界に私は期待していた。

***

入ったお店は小じゃれてはいるが繁華街のよくあるバーで
彼はよくも悪くも「ふつう」だった。
会話も、選ぶものも、気取らず驕らず。
でもそれはそれで、私も気を遣わなくて済んだから良かったのかもしれない。

***

私たちはチーズやお肉、ワインを嗜みながら
お互いの話を聞き、お互いの話をした。
彼は私に向き合って興味をもって聞いてくれたし
私も彼の話を聞くのが楽しかったから
自然と会話は弾み、心地よい雰囲気になる。
ただ、時が経つほど客が増えにぎやかになっていく店内で
私たちの会話はあまりに艶めかしくなっていたので、
程よく酔いも回りお腹も満たされたところで店を後にすることにした。

***

二軒目に選んだのは小さな喫茶店。
木の温もりが感じられる、二軒目の時間帯にはまぶしすぎる位明るい照明の
手作りケーキが売りの喫茶店だった。
彼は私に、
「本当は今日にでも抱きたい。きっと良い時間になると思う。」と言った。

***
 
今日はひとまず、この辺で。
 
 
まちこ。


顔を上げ、視界に入ってきたのは、おじさん。
 
え、まじか。/(^o^)\
 
なんか思っていたのと、違った。笑
 
ガタイが良くて、さりげなく良い時計をしていて(私は時計、詳しくないけど)
綺麗に着こなしているスーツに良く似合う黒髪をした男性。
 
ではなかった。笑
(私は勝手にそんな想像をしていた。)
 
細身で髪は少々衰退気味。
でも笑い顔でつぶらな瞳はきらきらしてる、
穏やかで柔らかい雰囲気の方でした。
白髪混じりの髪型に小柄なせいか、聞いていた年齢より少し上に感じた。
 
断片的な写真と品のある文章って、その人の印象をどこまでも爆上げした状態で想像を膨らませてしまうから、ずるい。笑
 
私たちは待ち合わせ場所から程近いバーでお酒を飲みながら少しずつ、話を始める。
 
 
***


ここもまた、私の思っていた展開と違っていたの。笑
続きはまた明日書くね。
 
 
まちこ.
 

 

まちさん、ですか?

 

***

 

都内某所。約束の時間に約束通りの場所に着いて程なく声をかけられた。

彼は先に待ち合わせ場所に着いていて、私の顔はネットで見ていたからすぐ気づいたのだろう。

私はと言えばその人の姿は指先だったり影だったり、断片的な写真でしか見たことがなく

確かな情報は彼がずっとずっと年上だと言うこと。

あとはもうメールのやり取りを通して得られる印象からの想像でしかない。

 

***

 

待ち合わせ場所は都内のランドマークとして有名なところだったから

私がそこにたどり着いた時、男の人は他にも何人かいて

でも顔も知らない相手を勘だけで探すのは挙動不審だし効率も悪いと、

邪魔にならない場所に移動をしてメールを送ろうとしたその時だった。声をかけられたのは。

 

***

 

ここから先は、思ったことを思ったままに書いていきますね。笑

続きはあした。

 

 

まちこ