先日、我がシディスマイル村で女性物の仕立て屋さんを見つけました(村に唯一の店。男性物の仕立て屋は多数あり)。

 

‟ガンドーラ”というカフタンの簡易バージョン(カフタンは頭からスポッと被り足首まで丈があるモロッコの民族衣装でフードがないタイプ。フードがあるタイプはジュラバと呼びます)を数枚買ったので、いざ裾上げに出陣。

 

店主は30代くらいの男性でまったくフランス語を話さない人だったのですが、さすが数字は万国共通!

紙に書いて渡せばなんとでもなります(笑)

 

私の発音では、ダリジャで「いくら?」が通じなかったので(いつもは相手がなんとなく聞き取ってくれる)

そんなにぼったくられることはないだろうと、

 

裾上げが終わってからお金を見せて「いくら?」と聞くと・・・

 

「10ディルハム」

「えっ?2着で??」

「10ディルハム」

「あ、そう。ありがとう」

 

2着で約120円。貨幣価値でも約300円くらいか。

 

たしかに言われた分を切って縫うだけ。

横のスリット(足を広げられる切れ込み)は完全無視。

ミシンさえあれば、自分でできる。

 

それにしても、、、

一応店を構えているのなら、もう少しもらってもいいのでは??

 

 

味を占めた私はその1週間後くらいにほかのガンドーラを持って再度出陣。

 

 

しかし!

店が開いてない。

今ラマダンだしね~。

 

しかしその2日後くらいも、1週間後くらいも、時間を変えて行っても常にシャッターが下りている!

ほんとにその気ままな感じ、どうにかなんないのか~?

 

 

などと思いながら、物は試しとジャディーダの仕立て屋さんに行ってみた。

(ジャディーダには女性物の仕立て屋さんはたくさんあるので、テキトーに感じのいい店に入る)

 

 

そんなにぼったくられることはないだろうと、4着すべてを差し出し、‟すべてこの長さにしてね♪”

(帰国が近いので、サイフの紐が緩くなっている笑)

 

1時間後に取りに来てと言われたので、行ってみるとまだ2着目の様子。

さらに1時間後に戻ると、言われた値段が・・・

 

 

1着20ディルハム!

参考:シディスマイル⇔ジャディーダ間片道グラタク20ディルハム

参考:モロッコの簡単なランチ→20ディルハム~25ディルハムくらい(これ以上払うと私はソンした気分になる)

要するに、モロッコ人にとっての20ディルハムはそれなりの金額

 

 

計80ディルハムの出費は驚きましたが、

それでも1着240円。4着で1,000円弱。

 

ちゃんとスリットも仕上げてくれている。

うん、モロッコに住む日本人感覚では、安くはないけど納得できる値段な気がする(スリットめんどくさいしね~)

 

 

スリットありバージョン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村で裾上げしてもらったスリットなしバージョン

(ガンドーラしわくちゃ笑)

 

 

 

我が村ではエセ業者が多いので、

簡単にできることを、最低限の値段で請求する。

一方ジャディーダでは少し技術があるので、それなりのものを、それなりの値段で請求する。

 

消費者は選択肢があるので助かりますが、

村人よ、もう少し欲があってもいいかもよ?(ボるという意味でなくね)