家に帰ると、幼なじみがダンナさんを連れて
遊びに来ていました。
会うのはほぼ20年ぶり。
警察官というダンナさんは、そのお仕事のとおり、
しっかりした体格に加えて、大変人の良さそうな
表情の持ち主でした。
夕食を一家共々とりながら、昔話に花を咲かせて、
大過なく幸福に暮らしている様子に大いに安心し、
必ずまた寄るよう約束させて送り出しました。
しばらくして、丁度帰省中の妹の携帯に幼なじみからメールが入ったと
見せてくれました。
曰く、
「あなたのお兄さんは大変かっこよくなっていました。
私のダンナも“俳優のようだった”と言っていました。」
これは自慢でも何でも無く、
おおよそそのような事が書いてあったワケですが、
もちろんまんざらでもなく、
私は妹に、それをすぐに母にも見せるよう厳命しました。
母は常々、自分の息子の器量/容姿がまるでなっていないと
思っているらしく、時に同情するような接し方で
私を狼狽させることがあるからでした。
案の定、気が乗らず断りたいと思っていた先日の見合いの話しを、
例によって私の意思に関わらず、進めている様子でした。
今、この深夜、誰からの誘いもなく、
一番最近の恥ずかしい傷心経験を思い出し、
明日の休日をどうして過ごそうかと考えながら、
ポール・ウェスターバーグの
“Waiting For Somebody”を聴きながら、
その幼なじみに言える事があるとすれば、
「どうか、僕をそっとしておいてください。
うらやしくなんてないですから。」
遊びに来ていました。
会うのはほぼ20年ぶり。
警察官というダンナさんは、そのお仕事のとおり、
しっかりした体格に加えて、大変人の良さそうな
表情の持ち主でした。
夕食を一家共々とりながら、昔話に花を咲かせて、
大過なく幸福に暮らしている様子に大いに安心し、
必ずまた寄るよう約束させて送り出しました。
しばらくして、丁度帰省中の妹の携帯に幼なじみからメールが入ったと
見せてくれました。
曰く、
「あなたのお兄さんは大変かっこよくなっていました。
私のダンナも“俳優のようだった”と言っていました。」
これは自慢でも何でも無く、
おおよそそのような事が書いてあったワケですが、
もちろんまんざらでもなく、
私は妹に、それをすぐに母にも見せるよう厳命しました。
母は常々、自分の息子の器量/容姿がまるでなっていないと
思っているらしく、時に同情するような接し方で
私を狼狽させることがあるからでした。
案の定、気が乗らず断りたいと思っていた先日の見合いの話しを、
例によって私の意思に関わらず、進めている様子でした。
今、この深夜、誰からの誘いもなく、
一番最近の恥ずかしい傷心経験を思い出し、
明日の休日をどうして過ごそうかと考えながら、
ポール・ウェスターバーグの
“Waiting For Somebody”を聴きながら、
その幼なじみに言える事があるとすれば、
「どうか、僕をそっとしておいてください。
うらやしくなんてないですから。」