完走、っていうと森くんのことみたいですが

そうではなくて、「サンソン」が無事に全ての公演を終えたことに

おめでとうございますの言葉を送りたいです。

 

大千穐楽のゴロ様の差し入れ。

なんてオシャレなフルーツ。さすがです。

 

 

再演ではなく、再始動。

その思いで全公演を走り抜けたカンパニーの皆さん、お疲れ様でした。

 

初演の時、大阪公演のチケットは持っていたけどすべてが中止になったので

私は配信で「サンソン」を観ました。

配信でも観れてよかったと思ったけど、正直なところ「これは観るのに覚悟のいるテーマだな・・」とちょっとだけ怯んだ記憶が。

 

でも生の舞台はそんなこと微塵も感じさせない圧倒的迫力の素晴らしい舞台でした。

フランスで実在した死刑執行人の話ですから、笑える要素はまったくないマジのストレートプレイのお芝居。

すっごい緊迫感のある舞台。

それを見事に演じた俳優稲垣吾郎に唯々引きこまれました。

 

舞台装置、演出、衣装、それらもすべてが美しくて荘厳。

自分もフランス革命の最中に生きる人になった気がしました。

 

そう、フランス革命。

うちら世代(アラ還)って、少女時代に「ベルサイユのばら」のマンガを読み、宝塚の「ベルばら」を初演から知ってる年代なので

フランス革命に「だけ」はやたらと詳しかったりする。他のヨーロッパの国々の歴史あんまり知らんのに(爆)

そんなベルばらどストライク世代にとって

デュ・バリー夫人!マリーアントワネット!ロベスピエール!サンジュスト!

が登場する度に、ああぁぁ知ってる知ってる!

と、それだけでテンション爆上がったしアップ

 

でも、私の読んだり観たりしていたフランス革命とはまったく違う視点のこの「サンソン」は新鮮でもあり考えさせられることが多かった作品でした。

皆さん言ってますが

現代にも通じる怖さや問題提議があるテーマだったように思います。

だけど

重い内容なのに、とても「美しさ」を感じたのはなぜなのだろう。

それは多分、衣装の素晴らしさや演じる役者さんの気品からくるものだったのかな。

 

特に我らが吾郎様は、本当に美しかったです。

世の中から忌み嫌われる死刑執行人でありながら、誇り高く堂々と振舞うサンソンは本当に素晴らしかった。

長髪も、マントを翻す姿も、死刑執行を行う時の深紅のジャケットも、ロングブーツも

何もかもが美しかった。

これはNo.9と同様に舞台俳優稲垣吾郎の代表作となる気がします。

 

観れてよかった。本当に。

 

素晴らしい作品を私達に届けてくれて、ありがとうございました。

「サンソンールイ16世の首を刎ねた男ー」の全ての関係者の皆さんに拍手拍手拍手拍手

 

 

 

 

 

 

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