読みました。

文藝春秋に掲載されている小説「20160118」を。

 

本屋で手に取って思ったことは「この本高っ!びっくり」ってことで失礼。

これ(全20頁)を読むためだけに、1500円を払う価値はあるのかなぁ・・・

なんてことをレジで思っている時点で、どうなんだ自分(苦笑)

 

 

これが今世に出たことに賛否両論あると思いますが

私個人としては

あの日の放送は、5人の意志とはまったく別の、理不尽な大きな力で彼らの尊厳が踏みにじられたものだったのだということを

世間の人に少しでも知ってもらえるなら、そこに意味があるんだと思います。

 

だからといって、これがあなたの免罪符になるとは思ってないけどね。作者さん。

 

私は毎年1月18日にこの話を蒸し返しています。

蒸し返すっていうか・・忘れてはならないことだと思っているので。

あんな残酷なものを全国に向けて放送しておきながら、誰の責任も問われず糾弾もされず何の検証もされていないことが、いまだに許せないから。

何の反省もないから、今またかの事務所の後輩にあの時と同じ手法でグループの分断が行われているんじゃないのか?と思わずにはいられない。

 

今年の1月18日に書いた記事。

 

 

その中の一部を、この【小説】を読んだ感想として再掲しておきます。

 

あの日を境に、多くのことが変わりました。

 

もうテレビをキラキラした夢の世界だとは思えない。

忖度と圧力にまみれ、権力にへつらう裏側が透けて見えたから。

メディアに沢山露出しているタレントも

人気があるからそこに出ているんじゃなくて事務所が力でねじ込んでいるだけだと醒めた目でしか見られなくなった。

 

私達の大切な「SMAP」をあんな形で踏みにじり、誰に向かって謝罪させたのかわからない酷い生放送に加担した全ての連中を、赦すことは決してない。これから先もずっと。

 

あの日テレビで放送されたことは

重大な社会問題であり、人権侵害です。

 

そしてあれからずっと(解散した今でさえも)

「顧客」であるファンをあまりにも蔑ろにした所属事務所の傲慢さに対しての怒りは一生消えない。

 

絶対に。

 

そして、放送の翌日から起きたことが、まさにこの方のツイート↓

 

 

 

マスコミも、芸能事務所もテレビ局も、もういい加減にしてほしい。

と、何度憤ったことでしょう。

 

数年前、関西のテレビ局のプロデューサーから大学教授に転身された方の講演を聞く機会がありました。

講演後の雑談で(解散した)「SMAPはこれからどうなるんでしょう?」とファンに尋ねられた時、教授はおっしゃいました。

「今はまだ何も動かないんじゃないかな・・・動きがあるとしたら、(創業者から)代替わりしてから、だと思いますよ」と。

 

「あれから」もうすぐ7年が経とうしています。

この【小説】がその「動き」の一つであってほしいと今は願うばかりです。